本山 乃弘
長崎県出身。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て2006年同大学卒業。
在学中右手に発症したフォーカル・ジストニアのリハビリと、左手による演奏活動に専念する間に巨匠アルド・チッコリーニ氏の知遇を得て、2008年秋に渡仏。
パリ・エコールノルマル音楽院の各課程首席を経て、コンサーティスト高等課程をO.ギャルドン、E.ハイドシェック、D.ライヴリー、C.ウセーの各氏からなる審査員満場一致にて修了。
2009-2012年度ザレスキ財団奨学生。
2015年同音楽院専攻科修了。
ピアノを福田伸光、川口由紀子、今井顕、植田克己、F.クリダ、A.チッコリーニ、P.ブラシェーの各氏に、室内楽をゴールドベルク=山根美代子、松原勝也の両氏に師事。
歌曲伴奏をE.アメリンク、J.デームス他、多くのエキスパートの下で学ぶ。
ショパン国際ピアノコンクールin ASIAコンチェルトC部門金賞・コンチェルト賞、東京音楽コンクール第3位など受賞を重ねる。
2003年皇太子徳仁親王殿下ご臨席の下、オーチャードホールにてラトヴィア国立交響楽団と共演。
九州交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等をはじめ、国内外にて多くのオーケストラと共演し、日仏各地にてリサイタルや音楽祭等へ定期的に出演している。
帰国後は指導にも力を注ぎ、多くのコンクールで審査員を務める他、ピティナ・ピアノコンペティションのアナリーゼ楽譜執筆や課題曲CD収録に携わる。
2019年ピティナ指導者賞。同年公開の映画「蜜蜂と遠雷」にて、高島明石役(松坂桃李氏)のピアノ演技指導を担当した。
現在、演奏と指導の活動に加え、克服したフォーカル・ジストニアのリハビリ・カウンセリングレッスンを開講している。元東京藝術大学音楽学部非常勤講師(2016年4月〜2021年3月)。